「一流の記憶法」六波羅穰著を読んだら、記憶することの意味をちょっぴり理解できた

記憶について、「想起する」という観点が全く抜けていたことに改めて気付かされた本です。ただ繰り返すだけではだめなんだと分かりました。

そもそも記憶するとは

人の名前を覚えるのがとっても苦手です。「短期記憶も長期記憶も、私は苦手」と、何処かで仕入れてきた言葉を使って、思考がストップしていました。

私達が日常的に使っている「覚えていられる」というのは、第1章「記憶のメカニズム」でいえば、長期記憶に保存されている情報を「想起する」ということなんですね。

「覚える」というと、どうしてもインプットのことを考えてしまいますが、「想起する」というアウトプットをどうやってスムーズにさせるかだったんです。

長期記憶できる容量は広辞苑3万冊分!

記憶するということは、長期記憶から呼び出せるということ。
「想起する」つまり、思い出せることを簡単にできるようになるには、何度も練習をして、その「思い出す」道を険しい山道から、何度も歩いて踏み固められた歩きやすい道にすることが必要だったんです。

そして、「想起する」のに、絶対に欠かせないと著者が述べるのが

「手がかり」

です。

何かの授業で聞いたことがあるようなないような。

例えば、歴史の年号を覚えるときに、ひたすら「1867年、1867年・・・」と繰り返すのは、誤ったやり方です。
「大政奉還」という手がかりと、1867年とを関連付ける必要があったんですね。

関連付けるときも、何と関連付けるかが大切です。

人の名前を覚えるときには、その人の顔と関連付けなければなりません。

顔と関連付ける。う〜ん。
何となく、「村長」の雰囲気がある「村田さん」とか。
何となく、「物事を棚上げにしそうな」「棚田さん」とか。

記憶の原則を知って、長期記憶に保存せよ

重要なことは、

一定時間後に長期記憶から情報を引き出すという正しい方法で想起練習を繰り返す。

です。

短期記憶に情報がある状態で、いくら繰り返してもだめだったんですね。
忘れかけそうなときに、思い出す道をもう一度歩くんです。
道には、雑草がすぐに生えてきます。
けれど、繰り返し歩くことで、雑草が根負けし、子どもでもかんたんに歩ける道になります。

著者によると

1回目:数秒から30秒程度内に複数回
2回目:数分以内
3回目:1時間から1日以内
4回目:1日後
5回目:1か月後

有名なエビングハウスの忘却曲線の説明です。
1日たつと、74%のことは忘れてしまい、1か月たつと79%のことは忘れてしまうのです。

がっかりですよね。
けれど、逆に言えば、1日たっても覚えていられることは、1か月たってもほぼ変わらない状態で覚えていられるのです。

楽観的すぎますかね〜笑。