コーチとしての私のビジョン
「やりたいこと…?分からない」
子ども達が小学校低学年時に離婚したのち、フルタイム転勤族で働いていた私は、その日一日を過ごすことで精いっぱい。今日の一日と明日の朝を無事に迎えることだけで、精一杯でした。
仕事も一生懸命やっていて、やりがいも、それなりにありましたが、眉間のしわは深くなるばかり。仕事、家事、育児のリストばかりが増えて、やりたいことを考えるなんて、自分に許してはいけないかのように、すっかり封印していました。
「みんな、やりたいことがあるんだ」「私には、それがある?」
自分に聞いてみても、何も浮かびません。何か分からないけれど、とにかく今の状態を変えたい。それで飛び込んだのが、たまたま友人が始めたコーチング講座でした。そこから、私の人生がちょっとずつ動き始めたんです。
皆さんの中にも、何をしたいのか分からない。あるいは、家庭や職場の役割にしばられて、「動きたいのに動けない」と感じている方が、いらっしゃるのではないでしょうか。
私は、そんな方が自分の本音や願いに気づき、人生の方向性を自分で選んでいけるようになることをサポートしたいと思っています。
頭で考えても見えない「本当の気持ち」
「手芸を楽しみたい」「手作り美味しいご飯を作りたい」
確かに、それも私がしたかったことの一つでした。でも、なぜかしっくりこない。あなたには、そんな経験はありませんか?
私の母は、まさに、これらを楽しんでやっていて、私もその世界に親しんではいました。手芸も楽しい。美味しいご飯が作れると、イイ感じだ。そう。そうなんだけど、どこかそれは、母の価値観を、そのまま自分の常識として、取り込んでいたのでした。
頭の中には、「こうあるべき」「普通はこうする」という、他人の価値観や世の中の常識がいつのまにか入り込んでいて、それが自分が望んでいることか?分からないのです。
そのままでは、自分が本当に望んでいることにたどりつけません。
手がかりは、身体の感覚にある
本音に気づくためのヒントは、実は身体の感覚の中にあります。
たとえば、ある選択を想像したときに「胸がふわっと軽くなる」「どっしり落ち着く」など、微細な体の反応があることに気づいたことはありませんか?
それは、言葉よりも正直な、あなた自身からのサインです。でもそれは、たいてい「わずか」なので、多くは見過ごしてしまいます。
安安心して「自分と出会う」セッション
私のコーチングセッションでは、身体の感覚を手がかりに、本音に気づいていく時間を大切にしています。
そのために何よりも大切にしているのが、クライアントさんとの信頼関係です。「どんなことを話しても大丈夫」「どんな感情も否定されない」と感じてもらえるよう、細やかに関わることを心がけています。
「どんなことを話しても大丈夫」という安心感があると、人はゆっくりと自分に関わることができます。ゆっくり自分と関わったとき、自分の気持ちに気づいていけます。
「これは、私の気持ちだ」と感じられると、人は自然と前に進みはじめます。私は、その一歩をともに歩めるコーチでありたいと思っています。