先日、コーチングセッションを受けていた時のことです。
母には、シングル子育てを随分サポートしてもらったことで、とっても感謝しています。でも、ふとした瞬間に「腹が立つ」自分がいることに気づきました。
突然?自分にわいてきた「腹立つ!」気持ちに、ちょっと振り回された話です。
トイレの鍵が教えてくれた、私のイライラの正体
実家のトイレは古くて、鍵が閉まりにくい構造になっています。 私は、家族とはいえ、万が一ドアを開けられることを想像すると、すごく嫌なので、毎回必死に鍵をかけます。
でも、母は違います。
「家族しかいないのに、トイレに鍵なんて必要ないでしょう?」
そう言って、鍵を閉めたいという私に対して、意味が分からないとでもいうように、何度も笑うんです。その時です!急にプツンと感情がこみあげてきて、「だってさ!!」と、母に強い調子で自分の気持ちを言いつのる自分がいました。
私は、鍵をかけることで自分のプライベートを守りたかった。一方、母は、鍵をかけるなんて、面倒くさいという気持ち(たぶん)なんだと思います。
どちらが正しい、間違っているではなく、ただ価値観が違うだけ。
完璧じゃないからこそ、温かい「人間らしい関係」
私は、大人になって、親と口喧嘩をしたことが、ほとんどありません。私もコミュニケーションを学んでいるし、母も基本的に子どもの言うことを尊重する人です。
でも、この小さなイライラを通して、母も私も、それぞれ違った価値観を持つ一人の普通の人間なんだという、本当に普通のことに気づきました。
と同時に、そういう口げんかをする親子って、とっても普通だし、その普通の関係がとても人間らしいなと思いました。祝!普通の親子の仲間入り!ってところでしょうか。
尊敬する部分もあれば、腹立つこともある。それでも一緒にいる。口げんかしても、元の中に戻れる。そうか。どこか、けんかすることを恐れていたのかもしれないな。
「親に腹を立てる」という一見ネガティブな感情は、自分を知り、より豊かに生きるためのヒントを与えてくれます。
自分の心の動きに正直に。そして、ユーモラスに向き合っていきたいと思います。